リモートワーク環境を整えました
TL;DR
- リモートワーク環境を刷新して仕事の効率が最高になった(と思う)
モチベーション
コロナ禍でリモートワークが当たり前になってきた。また、2020 年を契機にリモートワークができる職場が世界中で増えて行くことはほぼ間違いない。そこで、リモートワークの作業効率を向上させることを目的に自宅での作業環境を改善したのでその記録を残す。
スタンディングデスクの導入
スタンディングデスクの選択
スタンディングデスクは所属している会社で使っており、いつか家でも使いたいと思っていた。リモートワークが中心になり、今後もこのワークスタイルが続くことを踏まえ、少しでも運動不足解消の助けになればと思い導入することにした[1]。
スタンディングデスクにはいくつか種類があり、今回購入したのは電動昇降機能付きスタンディングデスクでボタンを押すと予め登録した高さに上下する。手でハンドルを回して高さを調整するタイプもあるのだが、僕はその作業自体が億劫になることが容易に想像できたのでそちらは選択肢から外した。
電動昇降機能付きスタンディングは中国の Loctek Ergonomic 社が販売している FlexiSpot を購入した。FlexiSpot を選んだ理由は Youtube でレビューの評価も動作している感じも良かったから。 FlexiSpot にはいくつかのバリエーションが存在するが、今回は FlexiSpot 電動式昇降デスク E7セット (140cm x 70cm の天板付き) を購入。天板は気に入らなければ後で別のものに変更することができるので、とりあえず今は公式のものでいいと考えた。E7 は FlexiSpot ラインで最近発売された型で、障害物検知機能がついている。障害物検知機能はおまけくらいの気持ちだったが、実際には自分にとっては重要な機能だった。気が付かないときにデスクが椅子などの障害物に引っかかっていることが結構あるからだ。
注文するとスタンディングデスク本体に在庫がなかったらしく、天板だけ先に到着した。この時間差のは配達は結構迷惑だった。注文した天板は 140cm x 70 cm なので大きさもさることながら、めちゃくちゃ重い。具体的な重量は測定しなかったが、一般的な成人男性でも一人で運ぶのであればかなり気合を入れないと持ち上げることはできない。スタンディングデスク本体が到着したのはその2-3週間後だったが、自室しか置くスペースがなかったのでそれまでの間は天板と一緒に寝る生活を強いられた。
デスク周りのケーブル配線をスッキリさせたかったので、アクセサリのケーブルダクトもついでに購入した。
スタンディングデスクの組み立て
再度購入するときのために組み立ての Tips も残しておく。スタンディングデスクの組み立て手順は説明書を読めば簡単に理解できる。ただし、電動ドライバーとドリルは予め準備しておいたほうが良い。電動ドライバーは必須ではないが、無理な体制で普通のドライバーでネジを回すのはかなり大変だ。また、ドリルも必須ではないが、天板に本体やダクトを装着するために頑丈な天板にネジ穴をあける必要がある。それをキリやドライバーでするのは不可能とは言わないが、ドリルでやったほうが無難だろう。ちなみに調子に乗ってドリルで天板を貫いた。天板の厚みは意識すること。
スタンディングデスクの組み立てを一人でする場合は腰、背、腕などのストレッチを十分に行ってから取りかかること。天板もスタンディングデスク本体もめちゃくちゃ重い。瞬間的にかなりの力を使う場面が何回かあったので、作業中に体を傷めないように注意。
デスク周りの整理
スタンディングデスクはケーブルがごちゃごちゃになるとデスクに引っかかってしまい危険だ。上述のケーブルダクトに加えてなるべくデスク周りを適度にきれいに保てるように工夫した。
まず、メッシュタイプのケーブルトレーを天板の裏に取り付け必要な電源タップはほとんどそこに収納することにした。ケーブルトレーは友人がオススメしていたサンワサプライのものを使用している。
ちょっとわかりにくいが、天板裏にこのように延長ケーブルと電源を集約している。
また、机の上を常に広く保つために余計な物やケーブル類はなるべく机に出ないように工夫した。これには両面テープで貼り付けるタイプのケーブルホルダーを使った。
このようにどうしても机の上に必要なケーブルもケーブルホルダーを天板の側面に取り付けそこに収納し、必要なときに引っ張り出すスタイルにした。
机の上に PC ディスプレイを置くのは机の奥行きが狭くなるので好きではない。今回も元々使用していたモニターアームをそのままとりつけた。Amazon で今使っているものを探して見たけど見つからなかったので似たようなものがこれ。ワイドモニターとか取り付ける可能性があることを考えて、耐荷重性能が高いものを購入すると今後も長く使える。
また、僕の部屋は夜になると手元がかなり暗くなるので今までは置くタイプのデスクライトを使っていた。しかし、デスクライトもデスクの上に出しておくのは邪魔だし、昇降するデスクの上においておくと危ないので、PC ディスプレイに取り付けるタイプのライトに変更した。
BenQ ScreenBar Plus はディスプレイに挟み込むように装着するライトだ。電源の供給は USB Type-A で行う。5000 円安い前のモデルとの差分は調光調整のボタンと自動調光のためのセンサーが ScreenBar 本体から分離して手元にあること。手元に調光調整機能があったほうが便利かなと思い最新モデルを購入したが、実際には電源を ON/OFF するときしか使わないので不要だったかもしれない。
プライベートの PC と 会社の PC の切り替えをスムーズに行う
スタンディングデスクが整った。せっかくなのでプライベートの PC を使うときも、会社の PC を使うときもこのスタンディングデスクで作業がしたい。それに加えて、(1) 2つの PC で同じディスプレイを使いたい、(2) Mac は クラムシェルモードで使いたい、(3) ケーブルの抜き差しはなるべくしたくないなどの欲求があったのでそれを満たす運用を検討した。
結論から言うと、2つの Macbook を HDMI 経由で PC ディスプレイにつないでおき、ディスプレイ本体のボタンで表示する HDMI 入力を切り替える方法を採用した。使わない方の Macbook は切り替える前に Sleep モードにしている。 切り替え器(KVM)を使ってマウスやキーボードと一緒にディスプレイに表示する Macbook の切り替える方法もあるのだが、USB-TypeC に対応した切り替え器が少ない、切り替え器を机に置きたくない、切替器に良い思い出がないなど諸々あって不採用になった。
数年前はマルチディスプレイで作業することも多かったが、今は一変して大きなディスプレイ一枚で作業するのが気に入っている。マルチディスプレイは不要な情報が視界に入ってくるので生産性が下がると考えている。フロントエンドの開発のようにどうしても違う画面にブラウザを表示させつつ開発をしたいときは Macbook 本体のディスプレイを使えば良い。
Macbook のケーブルを集約するのには 会社から支給されている USB Type-C 対応の USB ハブを使っている。
この USB ハブに Macbook の電源、ディスプレイ接続用の HDMIケーブル、BenQ ScreenBar の 給電用 USB を接続している。これによって 仕事用の Macbook に接続するケーブルを 1 本にしている。
マウスは Logicool の MX ERGO を使っている。このBluetooth マウスは接続先を2つまでボタン登録することができるので、一つをプラベートの PC に もう一つを会社の PC に割り当てている。
このトラックボールは数年前に購入したものをそのまま使っているだけ。コロナ以前はカフェにラップトップを持っていき作業をすることが結構あり、トラックボールも持ち込んでいた。マウスのように動かさなくても操作ができるからだ。カフェに行くこともなくなり、自宅作業が中心になった現在、マウスもトラックボールも自分にとってはあまり変わらない。むしろ、トラックボールは大きい、プレゼンの図を作るときトラックボールは使いにくい、長年使っているのでトラックボールの滑りが最近悪い(BONANZAのスプレーでメンテはしている)ことを考えるとマウスを使うべきなのかもしれない。
キーボードも Bluetooth 接続可能な Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S を使っている。
HHKB を使っている理由はHHKBの打鍵に慣れているというのに加えて、HHKB Professional HYBRID Type-S は Ctrl
+ Fn
+ 登録した数字
で接続するデバイスの切り替えができるからだ。押した直後に選択したデバイスのキー入力が開始できると感じるくらいスムーズな切り替えができる。今まではあまり使っていなかった機能だったけど今ではとても重宝している。
おまけ:やらないと決めたこと
- 高画質な Web カメラ導入。誰も高画質な自分の顔なんて求めていないので、ラップトップについているカメラで十分。
まとめ
スタンディングデスク最高!
[1] コロナ前は自分の怠惰な性格を知っているので、家を自転車通勤できるギリギリの距離に構え運動不足にならないようにしていた。